・親や友人から理学療法士になるのはやめとけと言われる…
・なぜ、やめとけと言われているの?
・理学療法士として働いてメリットはあるの?
・やめとけに対してどうにかならないの?
このような悩みにこたえます。
結論から言うと、理学療法士になるのはやめとけと言われている理由は下記の5つ。
・将来性がない
・肉体労働が多い
・努力・頑張りが認められない
・サービス残業が多い
では、理学療法士として働くメリットはないのか?
そんなことはありません。
本記事でわかることは、下記の通りです。
・理学療法士はやめとけと言われる理由
・理学療法士になるメリット
・理学療法士はやめとけの対策
この記事を読むことで、理学療法士はやめとけと言われている理由がわかります。
また、理学療法士になろうか悩んでいる人や現在働いている人は少しは悩みが解決するかもしれません。
理学療法士はやめとけと言われる理由
理学療法士はやめとけといわれるのは5つの理由があります。
・給料が安い
・飽和状態になる
・肉体労働が多い
・頑張り、努力が認められにくい
・サービス残業が多い
1つずつ解説していきます。
給料が安い
「理学療法士は給料が安いからやめておけ」
理学療法士の平均年収は、30代前半で400万円前後です。
これを聞くと、平均年齢が若いから給料が安くて当然じゃないかと思うかもしれません。
しかし、理学療法士の給料に不安を持つ人はたくさんいます。
なぜなら、昇給が少なくキャリアアップに資格をとっても手当がつかないことが多いからです。
給料:300〜400万円程度(20代)
昇給:2000〜3000円程度(決まった金額)
資格手当:理学療法士のみ(認定理学療法士などによる手当なし)
独身なら特に問題ないかもしれませんが、結婚して子供を育てるとなると共働きしないと生活は難しいです。
飽和状態になる
「理学療法士は飽和状態になるからやめておけ」
理学療法士国家試験は、毎年10000人近く合格者を出しています。
では、毎年これだけの理学療法士が必要とされているのでしょうか?
今は必要とされているかもしれません。
しかし、将来的には飽和状態になることが予想されます。
実際に、理学療法士・作業療法士の需給推計は下記の通り発表されています。
PT・OTの供給数は、現時点においては、需要数を上回っており、2040年頃には供給数が需要数の約1.5倍となる結果となった。
肉体労働が多い
「理学療法士は肉体労働が多いからやめた方がいい」
なぜなら、腰を痛める人が多いからです。
病院で働いている場合、ベッドから1人で起きれない人。
車椅子へ移るのに介助がいる人もいます。
そういった方に対して、理学療法士は手伝ったり介助をする事が多々あります。
実際に、白星伸一らの論文によれば下記のようにいわれています。
理学療法士は腰痛の既往歴が78%と高率であり腰痛のリスクが高い職業であるといえる
でも、理学療法士で管理職に就けたら肉体労働は減るんじゃないの?
管理職に就けたら、肉体労働は少なくなるでしょう。
しかし、飽和状態になるといわれている中で管理職に就ける人は今後限られてくると予想できます。
そうなった場合、50・60代で肉体労働をするのは腰を痛める姿が想像できますよね…
頑張り・努力が認められにくい
「理学療法士は頑張り・努力が認められにくいからやめた方がいい」
例えば、2人の同期がいたとします。
1人は、休日に勉強会に行ってリハビリの際に患者さんに還元している人。
もう一人は、勉強なんかほとんどせずになんとなくリハビリをしている人。
この2人の給料は同じだという職場は多いです。
なんで給料が同じところが多いの?
なぜなら、病院に入る金額はどちらがリハビリを行なっても同じだからです。
勉強や認定理学療法士などの資格をとっても、今のところ診療報酬に加算されることはありません。
そのため、どれだけ勉強しても給料に反映されにくいです。
サービス残業が多い
「理学療法士はサービス残業が多いからやめとけ」
理学療法士の仕事は、患者さんにリハビリを提供するだけではなく様々な仕事があります。
そのため、残業することが多々ありますが残業代が出ないことが多いです。
・患者さんにリハビリを提供する
・書類の作成
・実習生の指導
・勉強会・学会の準備・発表
・患者さんの引き継ぎ
・カンファレンスの参加
・委員会や会議への参加
このように、理学療法士の仕事はリハビリを提供するだけではありません。
勤務時間のほとんどを、患者さんにリハビリを提供しているにもかかわらずこれだけの仕事をしないといけないのです。
理学療法士になるメリット
理学療法士になるメリットは下記の2つです。
・やりがいがある
・国家資格を取得できる
それぞれ解説していきます。
やりがいがある
理学療法士はやりがいがあります。
なぜなら、人と関わっていくことで自分自身が成長できるだけでなく感謝されることが多いからです。
例えば、患者さんのリハビリの際にわからないことや不安に感じることは調べたり、上司・先輩に聞いたり、勉強会に行ったりします。
結果、患者さんの痛みや動作が改善されることにつながり、患者さんから「ありがとう」「担当があなたでよかった」など言ってくれる人もいます。
つまり、治療技術やコミュニケーション能力の向上など自分自身の成長につながるだけでなく、患者さんから直接感謝を言われるためやりがいを感じる場面が多いです。
国家資格を取得できる
理学療法士は、国家資格なので社会的信用度が高いです。
なぜなら、国家資格を持っているということは簡単にいえば能力や知識が国から認められているからです。
具体的には、文部科学省が下記のようにいっています。
国家資格とは、国の法律に基づいて、各種分野における個人の能力、知識が判定され、特定の職業に従事すると証明される資格。
このように、国から認められているので社会的信用度が高いという事がわかります。
理学療法士はやめとけの対策
理学療法士はやめとけの対策は3つあります。
・副業をする
・専門性を上げる
・転職をする
それぞれについて解説していきます。
副業をする
理学療法士に不安を感じているのなら、副業をするのがおすすめ。
なぜなら、リスクを分散することができるからです。
今後、理学療法士が飽和状態になり給料が下がっても、副業を頑張っていればお金のことでストレスを感じることは減ってきます。
でも、どんな副業がおすすめなの?
時間や場所を選ばないものがおすすめ。
なぜなら、本業で時間や場所に縛られるため、副業は自分のペースで働けるものがいいです。
具体的におすすめの副業は下記の3つです。
・アフィリエイト
・Webライティング
・プログラミング
副業をすることで、収入を増やすだけでなくお金に関するストレス軽減や不安の解消につながるのでおすすめです。
専門性を上げる
理学療法士はやめとけの対策におすすめなのが、専門性を上げることです。
なぜなら、他の理学療法士と差別化を図る事ができるから。
専門性を上げることで、昇給やいい待遇の転職をする事ができる可能性が高くなります。
でも、どうやって専門性をあげればいいの?
客観的にも評価されやすいのは、理学療法士に関する資格をとる事。
具体的におすすめの資格は下記の通りです。
・心臓リハビリテーション指導士
・3学会合同呼吸療法認定士
・登録理学療法士
・認定理学療法士
・専門理学療法士
専門性を上げて、他の理学療法士と差別化を図ることで昇給やいい待遇で転職できる可能性が上がります。
転職をする
現在、理学療法士として働いている人は転職をするのがおすすめ。
なぜなら、今後飽和状態になると転職することも難しくなる可能性があるからです。
今後、転職をしたいと考えている人・考えた方がいい人は早めに行動しましょう。
転職を考えた方がいい人とは?
転職を考えた方がいい人は下記の2つに当てはまる人です。
・給料が低い人
・同期・先輩が多い職場に勤めている人
給料が低い人は、転職を考えるのをおすすめします。
なぜなら、職場によって給料が全然違うから。
例えば、現在私が働いている職場と以前働いていた職場では同じ経験年数だとしても年収が70万円程度違います。
そのため、現在給料が低い人は早めに転職を検討するのがおすすめです。
同期・先輩が多い職場は、転職を考えるのがおすすめ。
なぜなら、管理職に就くのは能力が高いだけでなく年功序列でなっている職場が多くあるからです。
実際に私が働いていた職場はそうでした。
そのため、将来管理職を目指そうと考えているのならライバルの少ない職場に早いうちに転職をするのがいいかもしれません。
まとめ
理学療法士はやめとけといわれているのは5つの理由があります。
・給料が安い
・飽和状態になる
・肉体労働が多い
・頑張り・努力が認められない
・サービス残業が多い
それじゃあ、理学療法士にならない方がいいのか?
確かに、大変な仕事なのは間違えないです。
しかし、理学療法士になるのはメリットがあります。
・やりがいがある
・国家資格を取得できる
メリットとデメリット両方ともわかった上で、それでも理学療法士になりたいかどうか1度考えてみましょう。
最後に、理学療法士になった場合少しでも不安を解消するためには…
・副業をする
・専門性を上げる
・転職をする
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